2013年5月15日

真似するな、路上ドリブル

US man dies dribbling football to Brazil World Cup
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-22537627

この表題を見て、また外国人観光客がブラジルで強盗か何かの犯罪の犠牲になったのか?と思ったが、それは早とちりだった。

Richard Swansonという42歳のアメリカ人が、オレゴン州から中米・南米を経て、2014年ワールドカップブラジル大会に合わせてブラジルへ至る旅を計画した。
普通の旅でないのは、ボールをドリブルしながら移動することだ。
その奇妙な旅行は2週間たらずで終了してしまった。
オレゴン州リンカーンシティ Lincoln City, Oregonで、トラックにはねられて死亡したからだ。
彼のボールは事故現場に転がっていたという。

彼はOne World Futbol Projectの寄付金を得るためにこのドリブル旅行を計画し、5月1日にシアトルを出発した。
One World Futbol Projectは、発展途上国に丈夫なボールを寄付する活動をしている。

彼は、グアテマラ、メキシコ、コロンビアを含む11カ国を旅行する予定だった。
旅の抱負をサイト Breakaway Brazil websiteに述べている。

彼は private investigator(私立探偵)からグラフィックデザイナーに転身したが職を失い、職探しに苦労して、自分がこの人生で何をしたいか考えたという。
ローンなくキャリアなく成長した子供二人、今が旅立ちの時と決心した。
「この旅に出るよう運命づけられている」"I felt destined that I should go on this trip,"と言っている。

交通事故の詳細は分からないが、記事の最後にこう書いてある。
「トラック運転手は起訴されなかった。」

ドリブルを続けながら、どれだけ周囲の車に注意することができるのだろうか?
交通量の多いハイウェイを、ボールをドリブルしながら走るのは、まあ普通の人はやらないだろうが、極めて危険なことに違いない。
トラック運転手にしてみれば、ドリブルにしくじって車道へはみ出た酔狂なおっさんを運悪く跳ねてしまった運命に泣いているかもしれない。
彼の旅行目的は崇高かもしれないが、真似しないほうが賢明だろう。

でもリチャードが旅行の終盤になって、ワールドカップカップの期待で沸騰するブラジルに到達していたなら、きっとブラジル人は喜び、大歓迎を受けていただろうと想像する。

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