2014年4月19日

招かなくてもお客様

あるガソリンスタンドで給油した時のことだった。
次の張り紙が目についた。

Srs. Clientes
Informamos que não temos caixa eletrônico em nossa loja
Gerência

お客様各位
当店にATMは設置してない旨お知らせいたします。
店長

というのだ。
一見普通のお知らせにみえる。

このスタンドは夜9時に閉店するが、深夜営業をするスタンドもある業態であり、とかく強盗の被害に遭いやすい。
深夜は客も少ないし、対応する夜番のスタンド店員(po. frentista)も一人か二人くらいだ。
そうすると、オートバイ二人乗りや徒歩でピストルを持った強盗が現れて、レジを開けて有り金をさらっていく。
もちろん夜なのでレジに大金はないだろうが、それでも数百レアルくらい持っていかれることもある。

防犯カメラ(実際に犯罪を防ぐことができないので、防犯カメラと言ってよいのだろうか?)に捉えられた犯罪場面がニュースで流されるので、けっこうおなじみのシーンになっている。
こんなものがおなじみになってしまうのは困ったものだ。

それから、ATMである。
ATM爆破の犯罪は沈静化の兆しなく、爆破のニュースを聞かない週はない気がする。
あまりに目に余るので、最近はスーパーマーケット・コンビニなどは客の利便や設置手数料収入を犠牲にして、ATMを返上することが多くなった。
以前はこの店にATMがあったのに今は無く不便になった、という場所はかなり多い。

ATM + ガソリンスタンド = 強盗の格好の稼ぎ場所
というわけで、冒頭のお知らせ張り紙だ。

「お客様各位」というが、常連客ならATMがないことは知っている。
実際、ときどき使うこのスタンドにATMが設置してあったことは、かって一度もなかったはずだ。
通りすがりの客なら大きな張り紙など見なくても、店員に尋ねたり、スタンド敷地の店舗を一目見たらATMがあるがないかなどすぐにわかるはずだ。

ガソリンスタンド経営者にとってこの張り紙を読んでもらいたい対象の人とは、常連でない旅行中の客10%、ATMを爆破しようとしている不届き者90%とみた。
のちクレーマーと変貌しても、一度は代金を支払った人はお客だ。
ATMに惹かれてやって来る招かざる客は、利益の代わりに店舗・商品破壊という大損害をもたらす。

やはりクレーマーより格段にたちが悪い。
でも張り紙が訴えるのは「お客様」宛てなのだ。

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