2014年4月18日

町民の心、町ごと金で買えるか

どうでもよい妄想話である。

Apenas uma aposta leva o prêmio de R$ 37 milhões da Mega-Sena
http://estadao.br.msn.com/ultimas-noticias/apenas-uma-aposta-leva-o-pr%C3%AAmio-de-rdollar-37-milh%C3%B5es-da-mega-sena

連邦貯蓄銀行が行う公営番号当てくじメガセナ(Mega-Sena)の抽選日は水曜日と土曜日であるが、昨日(2014年4月16日)の第1591回セナ(6数字)当選はただ一人で、賞金額は3千763万レアルだった。

興味深いのはその当選者が出た場所である。
Figueirão, município no Norte de Mato Grosso do Sulと書いてある。
マット・グロッソ・ド・スル州の北部、2005年に隣接する二つの町から分立した、フィゲイロン(大イチジク?)という、もちろん初めて聞く町だ。
人口は2.927人である。

いくら宝くじ屋が口をつぐんだとしても、誰が当たったかすぐバレてしまいそうな小さな町だ。
もう当選者探しが始まって町は大騒ぎになっているのではないか。

こういった状況においては幸運といえるだろうが、たまたま身内が少なく、目立つことが嫌いで控えめな人で、これは将来厄介になりそうだと予測したならば、こっそり町を脱出して誰も知り合いのいない場所に姿をくらますだろう。
当たりくじ券さえ大事に持って行けば、今の家や車なんか(あっても)放っておいて良い。
そんなもの当選金でいくつも買えるのだから。

反対の性格の人だったらどうするか。
うれしいことも悲しいことも黙って隠しておけず、くじの当選金などあぶく銭だと割り切れるような人だったらということだ。

町民はにわかくじ成金を血まなこになって探している。
小さな町のことだ。
ワールドカップも間近になったし、町民を全員招待してブラジル応援をしながら盛大なシュラスコ大会を何回開くとしても、金は余る。

有効利用しろって?有効だろうが無駄だろうが俺の金だ。
誰もかれもが金貸せと迫り、あげくの果て、お前は果報者だ、こんなはした金どうでもいいだろ、と踏み倒されるに決まってる。
面倒だから住民均等頭割りして、町じゅうへばらまいてしまえ。
そんな太っ腹ことをした賞金当選人は、俺がブラジルで最初で最後だ。
37.626.306,90レアル割る2.927人は、一人当たり12.854,90レアルである。

次期市長の座は買えるかもしれない。
人々が忘れっぽくなく、恩知らずでもなければ、だ。

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