2020年8月4日

コロナ誰が先に抜け出せるカナ

Covid-19による死亡数が最も多い7月:32,912の生命が失われたと各州保健局は指摘
32.912 vidas perdidas: julho foi o mês com mais mortes por Covid-19 no Brasil, apontam secretarias de Saúde

前回引用したページにはもう一つ興味深いデータがあったからここにのせる。
Covid-19が流行している国々の比較である。
どの国が一番「うまくやって」いるのだろうか?
答えはすぐに出ない。
有効なワクチンが出回って、十分にCovid-19の制御ができるようになったときに、ようやく判定が出るだろう。

月別死亡数の変移
2020推計人口(千)死亡数/10万人7/31合計2月3月4月5月6月7月
ブラジル212,55943.5592,56802025,80423,33530,31532,912
米国331,00345.33150,05402,39850,03049,13924,63623,851
イタリア60,46258.1135,1322111,57016,0915,6581,404388
連合王国67,88667.7645,9992221,40824,68912,2795,1992,424
フランス65,27446.1730,13623,01521,0374,6631,013406
インド1,380,0042.5935,7470291,0454,09011,72918,854
メキシコ128,93335.1845,3610201,5497,84617,23318,713
データ元:ブラジル各州の保健局および世界保健機関(WHO-ポルトガル語ではOMS = Organização Mundial de Saúde)

元報道の月ごと死亡数の表に、2020年推計人口(単位:千人)と、計算された各国人口10万人あたり2020/7/31までの累計死亡数を一緒に載せた。
これをみると、ブラジルは米国のまだまだ後ろにいると思っていたのだが、単位人口あたり死亡数で追いつき追い越す勢いである。

いわゆる「先進国」のピークが4月であるのに対して、「発展途上国」のピークが7月であるのはたまたま偶然であろうが、先進国対発展途上国という図式になった。

先進国グループの特徴として、みんな金を持っているから国内・海外を旅行する人が多くて、ウィルスを急速に蔓延したので、感染が3月、4月の初期に急増した。
もともと欧州自体国境がないようなものだったし、米国人は世界中どこでも観光していた。
その結果、「冷や水を浴びせる」効果にあたって、政府は厳しい隔離政策を執る判断に容易に踏み込めた。

発展途上国グループは金持ちもいるが、自分の生まれ育った町から出たことのない人も多く、初期の感染は緩慢だった。
その証拠に、ブラジルの初期の感染者はヨーロッパ旅行帰りの富裕層から始まった。
職場を共にする、例えば富裕層の家庭で働く家政婦とか運転手とかの人たちが、富裕層からウィルスを庶民層の家庭へもたらす役割を果たした。
そのように、初期においてじりじりと緩慢な拡大であった途上国グループは、残念ながら「茹でガエル現象」であり、感染が激増した時期には「隔離疲れ」も加わり、強力な社会隔離を継続する条件になかった。

ブラジル、インド、メキシコでピークが7月にあるということは、8月も現状維持、下手するとさらに増加するのではないかという恐れはある。
変な言い方になってしまうが、インドは「伸びしろ」が大きい。

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