2020年8月3日

誰もが罹ることになるのかコロナ

Covid-19による死亡数が最も多い7月:32,912の生命が失われたと各州保健局は指摘
32.912 vidas perdidas: julho foi o mês com mais mortes por Covid-19 no Brasil, apontam secretarias de Saúde

COVID-19による1日当たり死亡数の2020/8/1の過去7日移動平均1,017は、14日前の過去7日移動平均と比較して-4%であり、統計的には変化なし。
COVID-19の1日当たり確定感染者数の2020/8/1の過去7日移動平均44,635は、14日前の過去7日移動平均と比較して+34%であり、統計的に増加した。
これから1,2週間後の死亡数が増加するかどうか懸念される。

月別死亡数
死亡数
2月0
3月202
4月5,804
5月23,335
6月30,315
7月32,912
合計92,568
出典:ブラジル有力報道機関のコンソーシアムが各州の保健局による数字を集計したもの

2020年5月8日に州ごとの10万人あたり死亡数の比較表を作ったのであるが、約3ヶ月たった今、同じ表を作成した。

表の色は次の意味がある。

8月1日の1日10万人あたり死亡数の過去7日移動平均が、14日前の1日10万人あたり死亡数の過去7日移動平均と比較して:

赤 増加中:14日前より15%以上増えた
黄 変化なし:14日前よりプラスマイナス15%に収まっている
青 減少中:14日前より15%以上減少した

順位地方人口COVID-19死亡数死亡数/10万人5/6の順位
1NRR ロライマ605,76151384.6913
2NECE セアラ9,132,0787,69884.302
3NAM アマゾナス4,144,5973,27879.091
4SERJ リオデジャネイロ17,264,94313,55678.524
5NEPE ペルナンブコ9,557,0716,59769.033
6NAP アマパ845,73156867.165
7NPA パラ8,602,8655,75066.847
8SEES エスピリトサント4,018,6502,56663.8510
9NESE セルジペ2,298,6961,44862.9918
10NAC アクレ881,93553560.669
11NERN リオグランデドノルテ3,506,8531,87953.5814
12CWMT マトグロッソ3,484,4661,84953.0626
13SESP サンパウロ45,919,04923,23650.606
14NRO ロンドニア1,777,22588149.5715
15CWDF 連邦区3,015,2681,49049.4216
16NEAL アラゴアス3,337,3571,58147.3711
17NEPB パライバ4,018,1271,83345.6212
(ブラジル全国)212,559,00093,56344.02
18NEMA マラニョン7,075,1813,03242.858
19NEPI ピアウイ3,273,2271,35441.3719
20NTO トカンチンス1,572,86639024.8024
21CWGO ゴイアス7,018,3541,68624.0223
22NEBA バイア14,873,0643,51723.6517
23SPR パラナ11,433,9571,97517.2720
24SRS リオグランデドスル11,377,2391,94717.1122
25SSC サンタカタリナ7,164,7881,15416.1121
26CWMS マトグロッソドスル2,778,98638914.0027
27SEMG ミナスジェライス21,168,7912,86113.5225
出典:表の死亡数はブラジル連邦政府保健省、色付けの根拠はブラジル有力報道機関のコンソーシアムが各州の保健局による数字を集計したもの
人口データは5月作成と同じIBGEのもの

さて、この色付けから何が読み取れるか。
最初に注意しておくと、ニュースで発表されるこの色付けは、毎日くるくる入れ替わる性質のものなので、あまり真剣に気にするものではない。

大雑把な傾向であるが、10万人あたり死亡数上位の州は、青い色が多い。
つまり、多くの人が罹患してしまった後で速度が落ちてきたのかもしれない。
現在死亡数増大の速度が落ちた青色の州が、そうでない州と比較して社会隔離を熱心に行った結果であると、多少はその傾向はあるだろうが、完全には肯定することはできない。

7月終わりのブラジルの社会状況は、なんとかロックダウンを避けて、できるだけ通常営業へ持っていきたい州ばかりである。
もちろん、各州は科学的見地に則って数段階の基準を作って、隔離緩和を段階的に行う手順を備えているから、社会隔離がいっときに元の木阿弥になるわけではない。

そして10万人あたり死亡数下位の州は、死亡数が2週間前より増加している赤色の州が多くなっている。
これは最初増加がゆっくりで、防疫コントロールが成功して一見このまま収まってしまうのではないか、と思えた州であっても、社会隔離が何ヶ月も継続させられる経済的条件をブラジルのどの州も持っていない状況で、結局いつかは死亡数の増加を抑えることが不可能になるときがやって来ることを意味しているのではないだろうか。

つまり、いまは平穏無事であっても、いつかはきっとコロナと対面すべき時が、誰にもどうしても避けられないのではないか。

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