2020年3月14日

雲の中の中国新コロナ急速回復

中国の様子がよくわからずもやもやするのには次の理由があるのだが、どの記事も教えてくれない。

武漢を除いた他の大都市では、いや武漢までも、感染は下火になっているというのだが、それは医学的にどういうメカニズムなのだろうか。

中国の武漢以外の都市で起きた喜ぶべきできごとが、単に厳しい隔離のためによそからウィルスが持ち込まれなくなって新たな発病が止まったのであったら、その都市の住民の殆どに免疫はないはずだから、隔離を解いたとき、他の国の感染者が旅行してくれば再び流行が始まる恐れはないのか?
そして武漢の住民は、ウィルスを抑え込むだけの免疫を集団全体として得たのか?

そしてなにより中国がウィルス抑え込みに成功したというのなら、政治を絡めないで学術界でその知識経験を共有して、中国ほど強権的隔離でなくても、ほかの流行中の国でも応用できる対策を取ることができるのではないか?
いや一般の人がわざわざ心配するまでもなく、実際は医学界では意見のやり取りが活発に行われているというのなら、誠に心強いことであり、そうあってほしいものだ。。

そう思っていたら昨日のニュースで、中国の医師団がイタリアの空港でタラップを降りてきているシーンを見た。
さてイタリアも中国の資金が豊富に入っている国だと言うが、中国医学の秘訣を実践してもらい、知見を公にしてくれるだろうか。
中国の息のかかったWHOのような恥知らずで役たたずのように、言いくるめられなければよいが、その点は「自由な」イタリア国民に期待したい。

中国が急速にウィルスを抑え込んで、生活が日常に戻ってきているというニュースは、本来なら無条件に喜べる性質のニュースであるはずなのだが、本当に手放しで喜んでよいのか。
中国、欧州ときた感染中心点が、これから秋を迎える南半球で、ゆるさがイタリア並みのラテンアメリカに移動する可能性はあるし、二度目のところも含めて中心点が世界中でぐるぐる移り変わる、気の滅入るような循環が起こらないとも限らない。

だから、故意でも事故でも、中国がウィルスを流出させたことを利用して、自分たちだけが知っているアンチドートをこっそり使ったり、あるいは発見した科学的知見を黙って独り占めして、病禍から回復したらさっそく工業生産を全開して、一方でCOVID-19を世界中にはびこらせて、中国への反抗力を十分に弱めてから、今ウィルスに手こずっている自由主義経済諸国に、政治的・経済的に優位に立とうとしているのだと、誰もが考えても全く不自然ではない。
何しろ未知のウィルス病を検知した崇高な中国人医師たちの発信を押しつぶして、逆に犯罪人扱いをして、世界への重大事実発表を渋って、中国以外の国のウィルス病対策を遅らせたことは明らかで、中国共産党政府の重大事件隠蔽体質を全世界に知らしめることとなったからだ。

隔離対策を続けて、発症のピークをできるだけ先に延ばして、ピークの高さをできるだけ低くして、医療リソースが不足する事態を遠ざけるという方法はもどかしいが、今できることはこれしか無いのかもしれない。

ワクチンや治療薬を開発した科学者がノーベル生理学・医学賞をもらうのは間違いなし、と素人は考える。
従来のワクチン作成の方法を使って、試行錯誤の時間をかけたら、普通の研究所で作れるものなのだろうか。
どちらにしろ、開発費と生産費の大部分を中国政府に肩代わりしてもらいたい、と思う人は世界に大勢いいると思う。
しかし世界の国々の声をまとめるべきWHOが、中国の資金なしに社会投資が進まないエチオピア出身で、中国政府に何も異論を言えないあの男、テドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)であるうちはその望みはないだろう。

会合で同席して、後にCOVID-19陽性が判明したブラジル大統領府広報秘書官を通じて、米国トランプ大統領が発病するようなことになったら、中国共産党政府が試みている、米国陰謀説でっち上げによる責任のすり替えや、プレゼンを兼ねた医療援助による恩の押し売りなど吹っ飛ぶくらいの反撃を受けるのではないか。

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