今日はブラジルに旅行で来る人にも役立つ情報だ。
ブラジルの大部分の州には、熱帯病であるデング熱がある。
Dengueと書かれ、デンギと発音される。
病原体はウィルスで、ウィルス病の常として特効薬がない。
さらに悪いことに、ワクチンもない。
媒介するのはデング蚊(mosquito da dengue 学名はAedes (Stegomyia) aegypti-"エジプトの憎き奴"という意味なんだそうだ)外見は薮蚊の一種だ。
予防は蚊に刺されるのを防ぐこと、そのためにボウフラのわく水たまりを撲滅するために市役所の見回り人が各家を訪問して排水口、冷蔵庫の霜解け水蒸発皿、植木鉢の受け皿、裏庭に転がっている空き瓶や古タイヤの水たまりなどを丹念に点検する。
潜伏期は約7日、症状は頭痛、眼球の奥の痛み、高熱から始まる。
熱は3、4日で治まるが、その時期が要注意だ。
嘔吐、腹痛、失神などを症状とする重症の出血性デング熱に進行すると、血管から出血が起き、肝臓・脾臓・肺・骨髄・脳・心臓に及び、生命に関わる。
さて今日のニュースだが、上に書いた症状があってデング熱にかかったかなと思ったら、水を多量に飲むのが良いそうだ。
どのくらい多量かというと、体重1kg1日当たり60から80ml、体重70kgの人なら1日に最低4.2リットル、180mlコップだったら22杯だ。
水に限らず、お茶でもジュースでも良いからとにかくたくさん水分を取ることが大事だ。
発症してから最初の24時間に十分な水分を補給すると、症状を軽くして、出血性に達し難くするという。
この日のニュースでは触れなかったが、デング熱の場合、アスピリンを服用してはいけない。
デング熱には、水分大量摂取、アスピリンは禁物、ぜひ覚えておこう。
(2011年7月26日Globo Jornal Hojeより)
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