2011年7月4日

アメリカン・ドリームの終焉

アメリカン・ドリームといっても、ブラジルの、それも庶民の抱く夢の話である。

20年ほど前から続いていた、より良い生活を求め米国へ出稼ぎに行くブラジル庶民の国際移動が、現在全く逆向きになっている。
米国のあるブラジル系旅行代理店では、2011年のブラジル行き片道航空券の発券は昨年同期間と比較して+54%増加したという。
ブラジル人の引越しで、旅行代理店だけでなく、国際引越し業者は繁盛している。

金融危機以前にブラジルを立ち、米国で良い職につき、高給を得て、立派な家に住む夢をみたブラジル人も、2008年のリーマンに発する金融危機後の米国の低調な経済に嫌気がさして、現在はブラジルに戻り、渡米以前にしていた仕事や、身につけた新しい仕事で生きていこうとする動きが目立っている。

(2011年6月13日ニュースより)

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